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野球伝来150周年

3年ぶりの「自由な」夏である。晴れ晴れとはいかないが、関東各地の多くの海水浴場が久しぶりに開設され、人出はかなり戻ってきた。

ところで、私はスポーツを現場で観戦するのが好きである。このところおとなしくしていたが、3年ぶりで観客数の上限などの制限もなくなり、またこの2年間でプロ野球ではマリーンズの佐々木朗希投手はじめ新戦力も目立ってきたので、久しぶりでZOZOマリンスタジアムほか首都圏各地の球場に出かけている。今年は1872年(明治5年)に野球が日本に伝来して150周年でもある。

そのような中で野球の話題をいくつか書くことにする。千葉市が政令指定都市に移行、6つの区が設置されたのは1992年の春である。それと時を同じくしてロッテ球団が「千葉ロッテマリーンズ」として幕張の球場を本拠地に新たなスタートを切った。いずれも今年(2022年)で30周年というめでたい年である。佐々木投手の完全試合達成もあって幸先良いスタートを切ったマリーンズであったが、少々夏バテ気味である。今後の巻き返しを期待したい。

一方夏の甲子園(第104回全国高校野球選手権大会)。100年を超える大会で初めて東北地区の仙台育英高校が優勝し、深紅の優勝旗が(陸路)白河の関を越える快挙となった。今年のチームは高校野球には珍しくエース級の投手を5人擁するなど全員野球が特長のようで、高校野球に新たな一歩を築いた。

身近なところでは、千葉経済大学の野球部が春の千葉県の大学野球一部リーグ(上位リーグ)で初優勝し、全国大会(第71回全日本大学野球選手権大会)に出場した。全国各地の大学野球連盟のリーグの優勝校(27代表校)が出場してのトーナメント大会であり、神宮球場、東京ドームを会場に6月初めに開催された。今回の代表校の中で初出場は本学だけで、1回戦で近畿大学工学部(広島六大学代表)と対戦した。先制したものの、全国大会の経験の差か残念ながら逆転で惜敗した。これからは千葉県のリーグで優勝を重ね、全国大会で「常連」としての活躍を期待したい。

なお学生野球の聖地であり1926年(大正15年)開設の歴史を誇る神宮球場は、2020東京オリンピック後の神宮外苑の再開発で、現球場は2023年シーズンで見納め、隣接のラグビー場などを含めた一帯が10年後に向けて一新される計画である。
(by 西川)